崕山自然保護モニター登山会への参加の道
崕山の花たちに囲まれながら

林道終点手前の土場から
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■ 募集の開始 ■
毎年4月になると芦別市のホームページに、崕山自然保護モニター登山会への参加申し込みについての広報がなされます。
また、前後して北海道新聞にも応募の案内記事が載せられるようですが、北海道以外の方は、芦別市役所のホームページをチェックするのがいいでしょう。(※ 2012年度の募集は、新聞掲載のみにより行われ、定員に達したためホームページでの募集はしていない。)募集のページは一定期間が過ぎると削除されるようです。市役所での担当部署は農林課林務係、芦別市役所ホームページは→ こちら

・ミドリニリンソウ
■ 応募と当選通知 ■
往復はがきで応募しますが、抽選結果は当選した場合は封書で各種案内とともに知らせられ、抽選に外れた場合は返信はがきで知らされます。なお、年々応募者が少なくなっているようで、当選の確率は上がっているようです。第1回~第3回までは10倍近い倍率、第11回は2.6倍だったようです。

サンリンソウ
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■ 各種手続 ■
当選を知らせる封筒には「参加申込書」「レポート提出用原稿用紙」「誓約書」が同封されています。そのほか参加負担金(7,000円)の振込み案内があります。これらはいずれも期日まで提出・入金しないと補欠の他の人に振り替えられます。
レポートは「崕山の入山制限について」「学習会付きモニター登山について」「現在の自然保護のあり方について」の3つであり、この中から一つ選んで提出します。 ・

エゾワサビ ・
■ 注意事項 ■
当選結果を知らせる封書には「崕山自然保護モニター登山参加者についての諸注意」と題した案内書が同封されています。この内容は、北海道の人には当たり前のこともあるのですが、北海道の山の経験がなく「崕山の花を楽しみに・・・」という人には思いもつかいなことがあります。
私が思い至らなかった点で崕山に登る際に留意すべき重要な点は
① ブユ・蚊などの吸血虫対策・・・顔はモスキートネットで蔽う・肌は露出しない・肌にぴったりした衣類の上からでも刺される・蚊取り線香は効かない(ほど群がる)・ハッカ油が効くがそれは限定的
② 沢対策・・・沢コースを登るので履くものの選定を間違えない。事務局のお薦めは[長靴」を履いて渡渉に備え、滑りを防止するために長靴に「シュロ縄」を巻く方法
の2点でした。 ・

ミドリニリンソウ
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■ 長靴等の購入先 ■
・事前研修会は、道の駅「スタープラザ芦別」の敷地内にある「星の降る百年記念館」内で行われます。この時にシュロ縄の巻き方を教えてくれます。
① 長靴は道の駅の反対側にあるホームセンター「ドムス」で売っています。シュロ縄もここで売っていますが、在庫が少なくすぐ売り切れます。(参加者の中に一人で何本も買い占めてしまった人がおり、私もシュロ縄はそこでは買えませんでした。)
② シュロ縄は茶色がいいでしょう。黒色は手が汚れます。
③ 私は長靴とシュロ縄を「金子金物店」(芦別市北1条西2丁目2−1
④ ハッカ油は、ドムスの近くにある「ツルハドラッグ」で売っています。
(注) スパイク長靴の使用は厳禁されています。

・ハクサンチドリ
■ 靴の選択 ■
今回の参加者を見ると、長靴派が主流で、次に沢靴派(本州からの人に多い)、最後が登山靴派でした。沢靴を持っているのならこの着用が良いのかと思います。ただシュロ縄との併用がいいでしょう。2か所の渡渉点をどうやり過ごすのかということが問題になるだけですが、雨後の増水の程度が行って見なければ分からないので、登山靴が濡れてもいいというのであればそれでもよしという程度の問題に感じました。
ただ、渡渉地点では登山靴を脱いで裸足で渡って・・・、という悠長な暇はありません。登山自体は極めてハイペースで行われますし、休憩時間以外は基本的には流れを止めることはできません。(それでもデジカメで花の写真は撮らせてもらえますが。)

・カラフトハナシノブ
■ 宿泊&入浴 ■
私は道の駅にレンタカーを停めての車中泊でした。近郊に「スターライトホテル」とスターライトホテルに併設された「国民宿舎あしべつ」がありますが、入浴は2日間、このホテルの温泉を利用しました。ここ芦別温泉は、北海道で唯一の国民保健温泉地として環境省から指定を受けているところだそうで、硫黄の温泉でした。

チシマフウロ
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■ その他の注意事項 ■
送られてきた注意書きには、10項目の注意が書かれていました。どれも登山会での安全を確保、スムースな運営、自然の保護等の観点からのものです。その中で次のようなもの(抜粋)が目につきました。(「~」以下は私の注釈です。)
① 登山技術~前後にボランティアサポーターがつきますが、花見遊山の草原歩きではないことを知るべきです。標高差約500mですが、滑る岩場もあります。全体の速い流れ(当たり前のスピードではありますが)に従って歩けることが必要ではありますが、普段山を歩いているのであればよしとしましょう。
② コース外踏み外しや植生上での休憩、外来植物以外の採取及びフキやウドの採取は厳禁、違反者はその場で下山~特に休憩場所の雪渓から上は植生の回復により足の置き場に困るほどですが、このような厳格な取り組みによって植生の回復が図られているとよく分かりました。
③ ヒグマとの遭遇~30人もの人数でわいわいがやがや言いながら進むので、ヒグマが先に逃げてしまうでしょう。ですからカウベル(熊鈴)は鳴らさないようにしましょう。天上の楽園に鈴の音は不似合ですね。
④ 沢水とエキノコックス~野趣を求めるのなら沢水も飲んでみましょう。ただ、日帰りですからあらかじめ用意した水も負担にはならないでしょうが。

レブンコザクラ
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■ 交通手段 ■
今回のモニター登山会参加に先だって日高の山(ヌカビラ岳・北戸蔦別岳)を登る予定でしたが、林道の崩壊により入山できないことが分かりました。そこで、道北を徘徊し、憧れの礼文島を散歩し、草原を歩き、登山会に参加し、道南の大平山に登る計画を立てました。
これでは日程が立て込んで時間がないので、移動のほとんどは夜間となりますので、レンタカーを新千歳空港で借りましたが、中古車を使った24時間で3,150円(+保険代1,000円/日)という格安レンタカーでした。

アポイアズマギク
■ 給 油 ■
車社会の北海道ですが、給油できる時間に注意を払う必要があります。登山会を終了し道南の島牧村に向かうときはガソリンの残りは3/4だったので、高速のサービスエリアで給油すれば間に合うと高を括っていたのですが、まだ夜も9時だというのに給油所は閉店していました。長万部の街なら大丈夫だろうと高速を下りて探しましたが、この街のガソリンスタンドも開いているところはありません。この時点でゲージのメモリは1/4になっています。島牧まで行けても山に入った場合のガソリン切れは致命傷になります。
函館方面に車を進め郊外のコンビニで聞くと、八雲町まで行けば開いているところがあるというのでさらに進みますが、30数キロ走る必要があります。八雲町でも大手のスタンドは全部閉まっていましたが、唯一モダ石油のガソリンスタンドだけが開いていました。また長万部に向かって、さらに山を越えて長い道のりを島牧へと向かいます。
先の東日本大震災では、まだ大丈夫だろうと思って満タンにしないうちにガソリンの供給が途絶えて車を動かせなくなったことを経験し教訓としたところですが、特に北海道の山登りでも夜は給油できないと考えるのが妥当でしょう。
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エンレイソウ
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■ それでは残りの崕山へ向かう沢沿いに咲いていた花々を今少しお楽しみください。 ■

オドリコソウ
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ノビネチドリ
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ノビネチドリ
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